イングランド製ソックヤーン「ウェンディ・ローム・フュージョン」
イングランド製ソックヤーン「ウェンディ・ローム・フュージョン」のご紹介です。
各色名は、メーカーの「トーマス・B・ラムスデン」がある北イングランド地方の大自然から名前が付けられています。
なかには、聞きなれない言葉や理解できないネーミングもあり、メーカーの担当者に聞いて背景なども含めて詳しく教えてもらいましたが、それで分かったのは、まさに「嵐が丘」の舞台となった土地に根差した毛糸たちだということ!
それでは、全6色をご紹介していきますね。
2028 Force 滝
「滝」は、普通の英語で言えば「Water Fall」、つまり「水が落ちる」と面白くもなんともない言葉なんですが、“Force”と名付けるところがイギリス英語なんでしょうね。
山中から発し荒涼とした大地を流れる川が、谷底に落ちていく様が目に浮かぶようです。
大地を覆う黄緑の野草や苔類、滝の水、そしてアクセントのピンクが素敵ですね。
色の異なる糸を撚り合わせているので、完全な単色の部分はほとんどなく何らかの色が混在しています。
2029 Crag 巌
Cragというのは、イングランド北部の飛び出した岩石や崖のようなごつごつした岩のことだそうです。
岩なのに赤?って思いましたが、赤みがかった岩や日に照らされた険しい岩は時にこういった表情を見せるようです。
2030 Tarn 湖
これもまた、北イングランド地方特有の言葉です。一般的な“Lake”ではなく、湖水地方に点在する小さな湖のことを“Tarn”と呼ぶそうです。
大きな湖ではなく、北国の丘陵地帯にポツンと水を湛える静かで小さな湖の様子が、そっくりそのまま毛糸に写し取られているかのようです。
前の「滝」に比べると、穏やかで優しい水の色になっていますね。静と動でしょうか。
2031 Heights 高原
皆さんが思い浮かべる日本の穏やかな高原とはちょっとイメージが異なるかもしれませんね。
私事で恐縮ですが、北イングランドに近い街に住んでいたことがありますが、郊外の丘陵地帯は本当にこんな色でした。
青々とした草ではなく、苔に覆われた大地に灌木が生い茂り、短い夏には高山植物が可憐な花をつけていました。
ごつごつした岩の向こうには、澄み切った真っ青な北の国の空がどこまでも広がっています。
2032 Fell 荒れ野
まさに、「嵐が丘」の舞台の自然そのものです。
ヒースの紫色に心惹かれますね。
ブロンテ姉妹は、過酷でありながら可憐さが顔をのぞかせる自然を好んだようですが、荒涼とした灰色の風景中に点在する「色」もお好みのひとつだったのかもしれませんね。
2033 Pike 峰
とても力強い配色です。
尾根から見るさえぎる物が無い空、真っ赤な太陽、足元の草花。
北の茫洋とした大地にも、時として自然はこんなにもカラフルな色を与えることもあるのですね。
以上、各毛糸のご紹介でした。
ここから先には、メーカーが提供するパターン(編み方)の完成作品をいくつかご紹介しておきますね。
靴下以外もステキですよ~~~
以上、イングランド製ソックヤーン「ウェンディ・ローム・フュージョン」のご紹介でした。