更に進化した「ボッベル・コットン Xtra」のご紹介
ドイツでも日本でも大人気の「ボッベル・コットン」に新しい仲間が登場です!
名前は、「ボッベル・コットン Xtra」(ぼっべるこっとんエクストラ)と言います。
あの「ボッベル・コットン」の進化系です。
昨年末に発売されたのが、上の写真の5色です。
なにやら、黒っぽい糸が螺旋状に見えていますね。
これが、Xtraと名付けられた所以(のひとつ)。
そして、こちらが ↑ ↑ ↑ 今回急遽ご紹介することになった、たった今発表されたばかりの7色になります。
同じXtraなのですが、最初の5色と追加された7色には違いがあります。
まずは最初の5色について、従来の「ボッベル・コットン」との違いをご説明しましょう!
色番では301~305になります。
上の写真は、従来の「ボッベル・コットン」の色番10「トルコ石」で編んだショールの写真です。
4色の糸をずらして引き揃えたボッベル固有の巻き方により、美しいグラデーションが生まれていますね。
そして、これがXtraの色番302「南極大陸」で編んだ編地の写真です。
この2つの毛糸の色と現れるグラデーションは同じなのですが、「トルコ石」に比べると、全体に引き締まった感じがしませんか?
冒頭の毛糸玉写真で見えている黒い糸がその秘密なんです。
玉巻の状態では、何やら黒々としていてう~~ん、という印象を受けるのですが、編地で見ると黒い線ははっきりとは見えなくなっていますね。
Xtraの色番302「南極大陸」で編んだベロニカさんの作品です(毛糸の販売元のL&Kに許可を得てCrasyPatterns掲載の写真を掲載しています)。
どうですか!
メタリックな美しさも感じますね。
錦糸を添えて編むと、ゴージャスな感じになりますが、それと同じで「黒糸」を添えると同じ色でも全く印象の異なる雰囲気の作品が生まれます。
こんな風に巻いたら、男性にも似合うのではないでしょうか?
こちらは、同じ糸で編んだショールの写真です。
透かしでも、黒い糸の効果でメリハリが出ているのが良くわかりますね。
メーカーでは、これを「ムリーニ」効果と呼んでいます。
「ムリーニ」とは、フランス語で「鎖」を意味しますが、黒い糸を他の糸とらせん状に撚ることで、編地にこのような表情が現われます。
黒い線が黒い線としては見えない、視覚効果を狙っているとも言えますね♪
余り説明が長いのも退屈なので、このへんでまずは基本データから。
毛糸の構成仕立は以下のようになっています。
メーカー/ブランド | Langendorf & Keller GmbH / Woolly Hugs |
---|---|
構成 | コットン50% ポリアクリル50% |
仕立 | 200g 約800m |
推奨編み針サイズ | EU 2.5-3.5mm 国内1-5号 |
参考使用量 | 1ボッベル(玉)で約160 x 70cmの三角ショール一枚 |
ボッベル・コットンと同じです。
それでは、各色のご紹介をいたします。
このシリーズも、メーカーさんが付けているのは色番だけなので、許可を得て日本語で色名を命名してみました。
色名もお楽しみいただけたら嬉しいです♪
301 流星群
ボッベル・コットンでは、03 夏の夜空が同じ色になりますが、夜空にすーっと黒糸を引くと、、、流星群がやってきました。
巻状態では、黒糸がかなりはっきりして見えますが、作品に編むと外側の藍はより濃く、中心の白はグレーに見えるんです。
302 南極大陸
既にご紹介しましたが、ボッベル・コットンでは大人気の10 トルコ石が元になっています。
303 ルーレットの行方
赤か黒か・・・・勝負の行方は如何に!
意外なことに、元になったのはモノトーンの09 銀河旅行です。
黒糸ではなく、赤の糸を足してあります。
うーん、これは面白いですね!
ルーレットだけに、赤が出るか、黒が出るかは、編んでみてのお楽しみかな?
304 落葉
元になったのは、05 秋のお陽様なんですが、こうして玉巻状態で見ると全く異なった毛糸に見えますね。
しかも、ド派手???
あの、はかなげなお陽様が・・・
と思いきや、作品を見るとこんなにも落ち着いたシックな色合い。
玉巻状態では、絶対に「落葉」とは名付けなかっただろうなぁ。
305 フェニックス
こちらは、元の毛糸も原色チックな16 オウムのはばたきです。
ベロニカさんの手によって、オウムから不死鳥へと進化を遂げました。
と、ここまでが、昨年末に発表された5色になります。
301、302、304、305には黒糸が、303には赤糸が入っています。
ここからの7色は、発表されたばかりの新色になります。
306 バラのつぼみ
301から305までは、黒または赤の色が最初から最後まで入っているのが従来の「ボッベル・コットン」と違うことをご説明しました。
そして、もう一つ違いがありますが、お気付きになられましたでしょうか?
この306 バラのつぼみではっきりと確認できるのですが、糸が撚ってあります。
従来の「ボッベル・コットン」は、4本の糸を引き揃えて巻いてありますが、糸には撚りがかかっていませんでしたね。
この306から後の7色は、黒や赤の糸を追加するのではなく、色の組み合わせと糸を撚ることで「ムリーニ」効果を出しています。
(301~305も糸は撚られています)
バラの花より引き締まったつぼみの感じが良く出ていますよね♪
307 芽生えの予感
緑や黄色は着こなしが難しい色かもしれませんが、こうして色を混ぜるとどんな装いにも合うショールができてしまいます。
「ムリーニ」効果すごいかも!
それにもまして、この抹茶色良い仕事してますね~~~
308 青の洞窟
吸い込まれそうな青、いや、藍、蒼かな・・・
2色のモノトーンと2色のブルーで深い深い世界を創りあげてください。
309 芥子の花
濃い色が外側にあったのが、これまでのボッベルの常識?だったのですが、これはその反対ですね。
裏巻でしょうか?
配色が配色なら「カリフォルニアロール」と言う名前になったかもしれません(笑)
310 夕暮れの藤棚
藤棚でも、夕暮れが迫ってくるのがXtra流!
これはこれはシックな作品ができるヨカンしかしませんよ。
311 黄昏の光
たそがれていますね~
空に「赤」が少しだけ残って、藍が迫ってくる一瞬を切り取ったかのような美しがありますね。
312 シベリアンハスキー
ニッターさんには猫派が多いとかなんとか。
たまには僕も登場させてよ、というワンちゃんのリクエストにお応えいたしました。
透き通ったブルーの目がポイントですよ。
以上「ボッベル・コットン エクストラ」12色のご紹介でした。